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腰痛のストレッチについての誤解
「腰痛って、しっかりストレッチをしないから体が硬くなって怪我をする」
そんなことをよく耳にします。
はたしてストレッチはそんなに必要なのか?
答えは『必要』だけどタイミングが大切ということです。
腰の場合を考えていきましょう!
筋肉(脊柱起立筋)をバネ、関節(椎間関節)をジョイントと見立てて考えてみましょう。
ストレッチはこのバネをうまく使えるようにする方法です。
腰を一生懸命動かしてバネを伸ばしたり縮めたりして動きを良くしていきます。
しかし、このジョイント部分が錆びついてスムーズに動かないとしましょう。
それでも腰を一生懸命動かしていたら、ジョイント部分が擦れて摩擦が起こり熱が発生し溜まります。
せっかくバネ(筋肉=脊柱起立筋)を伸ばしてもジョイント(関節=椎間関節)が磨耗してしまいます。
それは体が温まる前にストレッチをすることで同様のことが起きてしまいます
関節の潤滑油がしっかり充満する状態はある程度歩いたあとが一番です。
その潤滑油が充満する前に突然ストレッチをしてから運動を始めたり、テレビを観ながらのストレッチをするなど関節の潤滑を無視してやりすぎると逆効果になってしまう可能性があります。
部活やスポーツジムなどでストレッチをしてから運動するのとある程度動かしてからストレッチをする準備運動では全く効果が変わってきます。
では、「ストレッチはお風呂上がりがいいんですよね?」と聞かれることがあります
答えは「いいえ」です
なぜかというとお風呂上がりは確かに筋肉は温められて柔らかくなり、伸ばしやすくなります。
しかし、関節のことを考えると潤滑油を充満させて無い状態でストレッチすることは逆に関節を痛めてしまう可能性がありますね。
関節の潤滑油は粘度があります。
熱が加わって温まりすぎるとさらさらになってしまい滑りを悪くしてしまいます。
なのでお風呂上がりで筋肉の柔らかさに任せて伸ばしすぎたりすると関節を痛めてしまうということになってしまいます。
ストレッチの一番いいタイミングは?
ウォーキングなどの軽く関節を動かして潤滑油を出したあと一番です
競技によっては体をふにゃふにゃにすることが必要なものは仕方がないですが必ずしも体に良いということではありません
本来、ストレッチは軽く、ゆっくりと呼吸をしながら行うのがベストです
無理矢理伸ばすのではなく、気持ちが良いと思うくらいでその時の体の状態に合わせてやることをおすすめします
まとめ
腰痛に対してのストレッチはただ単に『やれば良い』ということでは無いということです。
筋肉・関節のことを考えてやることが大切です!
一番は『少し体を動かしてからストレッチをする』というのが腰痛を改善する方法ですので一度やってみてください。