目次
何年もギックリ腰を繰り返していたり、年を重ねるに連れてギックリ腰になる期間がどんどん短くなっている。
そんな体の異変、変化を感じている方はぜひ、読んでいただきたい内容になっています
■朝、寝ていて布団から起き上がろうとしたら腰が痛くなった。
■朝、顔を洗おうとして、前かがみになったとたんに、腰が痛くなった。
■朝、ズボンをはこうとして足を上げたとたんに、腰がギクッとなった。
来院されるのは、上記のような患者さんが多いです。
多くの場合、ぎっくり腰は、上記のように朝起きてすぐ、なにも無理をしていない状況で、日常の何気ない動作をしようとしたときに、発生していることが多いんです。
そして、この動作は本当の原因ではなく、きっかけ(引き金)にすぎないのです。
よくギックリ腰の原因は動作や姿勢だと言われますが本当の原因はそうではありません。
本当の原因は前の日までの肉体疲労や心身の負担の蓄積など、血液循環が悪くなっている状態で朝起きた時に、あたりまえの日常動作で起ってしまうのです。
重たいものを頑張って持ったや、草取りなどのしゃがみながらの仕事、引越しの手伝いや、大掃除など普段行わない重労働は筋肉を疲労させてしまい、寝ている間に徐々に反応して、朝いちばん、まだ血液循環が充分でない状態で、酸素が行きわたっていない時に、何気なく当たり前に動くことで強い痛みを発症してしまうことは当然ということです。
このようないつもより体を使った、疲れるようなことをしたと思った場合は気をつけるようにしてくださいね。
■思い当たることがないのにギックリ腰を起こしてしまうのはなぜ?
ズバリ!腰が知らず知らずのうちに弱くなっているということ
実は多くの原因が『椅子に長い時間座っている』です。
よくよく患者さんにギックリ腰になる前の状況の話を聞いて見ると
・残業続きでトイレに行く暇も無いくらいずっと座っていた
・美容院、歯医者でずっと座っていた
・車に乗って旅行。しかも渋滞で・・・
というようにいつもとは違う状況でしかも座りっぱなしというのが多いです。
しかもこのような原因はすぐに症状を起こしてしまうのではないのであまり気にしていない方が多いのも事実です。
じわじわ腰を悪くして、日常の何気ない動作で痛みを出してしまうのです。
なぜ座ることがよくないのか?
どうしてもずっと立っていると腰がしんどくなる。
足腰周りの筋肉が疲労するともちろん疲れてきますね。
同じ姿勢をキープするのは慣れてない人ほど辛いものはありません。
椅子やソファに座ると筋肉の緊張が解放されて楽に感じることができます。
しかーし!!!
座るということは実は骨とっては逆で良くないんです。悪くしてしまうんです!
特に骨盤(仙腸関節)と背骨にはすごく悪い状態になります。
場合によっては下半身の関節にも影響を及ぼすこともあります。
長時間椅子に座るとこで骨盤を離開させて不安定になってしまうことで仙腸関節という関節部分で炎症を起こしてしまい、その周辺の筋肉もこれ以上不安定にならないように緊張して硬くなっていきます。
このような状態で寝ることで骨盤や股関節、背骨に対する筋肉がサポートできなくなり、朝起きた時に骨盤や腰部周辺が不安定なので安定するまでの間、非常にギックリ腰を起こしやすい時間帯になってしまいます。
普通に朝起きて、当たり前の普段どおりの生活動作をしただけなのに、突然腰に激痛が走り、ぎっくり腰になってしまう多くがその前日までに蓄えられていた、強い疲労と骨盤や背骨の不安定が「本当の原因」であり、この危険な状態に(あたりまえの日常動作)引き金動作が加わることによって、出現したというメカニズムです。
まさにこれがギックリ腰を起こしてしまう本当の原因です
■ギックリ腰にならないようにする方法は?
では、ギックリ腰にできるだけならないようにする方法はもちろん「椅子に座らないようにする」のが一番おすすめなんですが・・・なかなか一日座らないようにするということはできないものです。
まずは骨盤に負担がかかりにくいようにすることが重要になります。
以下の3つをオススメします。
1、骨盤に良い座り方『坐骨で座る』
2、骨盤を強くする『骨盤スクワット』
3、『歩く』
1、坐骨で座る
・椅子に浅く腰掛け、背もたれには頼らず、少し前傾姿勢で座りましょう。
2、骨盤スクワット
・足を肩幅でつま先は平行に立ち、手を前に出してしゃがみこみます。
・しゃがみこむ時はお尻を後ろに突き出すようやるのがポイントです。
・顔は下を向かず、まっすぐ5m先を見るイメージをしましょう。
3、歩く
・できるだけ続けて歩いてください。ただそれだけ♪歩き方が・・・とかは気にせずに♪
■ギックリ腰になった場合の対処法は?
まずはしっかりと『冷やす』ことです。
先程もお伝えしましたがギックリ腰は『関節の炎症』です。
しっかりと冷やして炎症を落ち着かせることに専念しましょう。
ひどい炎症状態は約3日程度で和らぐのでやってみてください。
こちらも見てみてください⇨ギックリ腰対処法
■まとめ
ギックリ腰は急になったのではなく、『なるべくしてなった』と言ってもいいのかもしれません。
仕事やしんどいからと言って座りすぎるのは腰を不安定な状態にしてしまっているということですので少しでもいいのでいつもより歩いてみるのもいいでしょうね♪
小さな一歩が先の大きな一歩かもしれませんよ。
何か気になることがあれば一度ご相談ください。