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さて、今日はトリガーポイント(痛みの原因となる場所)のお話!
実は、皆さんが日頃感じている筋肉の痛み…
なんと7割の痛みは原因となる場所から離れた場所に発生するんです!
つまり、肩こりで悩まれている方が痛い部分を揉んでもケアできる確率は3割なのです!
これがマッサージを続けても良くならなかった理由なのであります。
では、なぜ離れた場所に痛みが起きるのか、説明いたします!
理由その➀脳のせい
実は筋肉は痛みに鈍感なのです。
なぜなら、痛みをキャッチするセンサーがたくさんある皮膚と違って、筋肉にはセンサーが少ないのです。
人間は筋肉からの痛みの情報をまず脊髄に集めます。
それが脳へと伝えられ、ここで初めて痛みの度合いや痛む場所が認識されるのです。
が!!ここでひとつ問題が( ;∀;)
脊髄には筋肉からだけじゃなく他にも色んな部位の情報が入ってくるのです。筋肉の発した情報の不確かさもプラスされ、脳は普段よく痛みを感じる部位からの情報だと勘違いしてしまうのです。
その代表的な場所こそが肩や腰というわけです。
理由その➁筋膜のせい
筋膜とはエラスチンとコラーゲンで構成される、言わば1枚のボディースーツのようなもの。
だからどこかがよじれてしまえば、そこに向かって引っ張られる。そうするとどうなるか、、、引っ張ったところとは別のところに痛みが発生してしまうのです。
理由その➂抗重力筋のせい
人間は立っていても座っていても歩いていてもずーっと働いている「抗重力筋」という大切な筋肉があります。
皆さん驚かれるかもしれませんが人間はじっとしていても常に重心がブレてしまうものなのです。
そのブレで倒れてしまわないのは、抗重力筋が頑張ってくれているおかげなのです。
抗重力筋には筋肉が切れないように見張ってくれている筋紡錘(きんぼうすい)というものが多数あります。
その筋紡錘が過剰に働くとどうなるか。。。筋肉に縮むための指令を出し続けて筋肉は固く収縮したままになっちゃいます。
そこにトリガーポイントができてしまうというわけです。
理由その➃ストレスのせい
人は2種類の自律神経に支配されています。日中積極的に行動するために優位に立つ「交感神経」、夜カラダを休めるために優位になる「副交感神経」。
それが、このストレスの多い現代社会では、カラダは戦闘モードになり常に交感神経が優位になりやすく、その結果どうなるのかというと交感神経によってさっき説明した筋紡錘が活性化してしまうのです。
理由その➄生活習慣のせい
基本姿勢は背筋をピンッ!!が理想ですが、例えば片側の肩にばかりバッグをかける、いつもどちらかの脚を上にして組むetc
こんな些細な事でも姿勢は乱れてしまうのです。
ということは、どれだけトリガーポイントをマッサージして痛みを取り去っても普段の姿勢が変わらなければすぐに元通りなわけです。
ここでひとつ怖いお話(;_;)
「トリガーポイントを見事発見!ケアも充分した!完璧♥」
なはずなのに、痛みが消えないー!それどころか続いてるー!!
それはなぜか?
いつも痛みの信号が送られる状態が続くとそれが固定化して筋肉からの情報が無くても勝手に脊髄が脳に情報をおくるようになり、その結果脳もこの情報をもとに痛みを特定してしまうのです。
これが皆さんご存知の慢性痛といわれるものなのです。
ストレスを忘れられる時間を作り姿勢を正す。
この2つを常に意識して慢性痛に陥ってしまうのを回避したいですね☆
これを読んで不安になってしまった方のために最後にもうひとつ。
トリガーポイントには痛覚受容器というものが存在します。
トリガーポイントを刺激することで受容器から血管拡張物質が放出されます。
すると、収縮によって圧迫されていた血管が拡がって血流がよくなり筋肉の中に新たな栄養や酸素が充分運ばれるのです。
脳へもこの情報は送られるので、結果痛みがなくなるのです。
トリガーポイントは色んな意味でとても重要ということがおわかり頂けたでしょうか?
皆さんトリガーポイントを刺激してストレスも痛みも無い日々を取り戻しましょう♬